田中剛元会長が創業にかけた想いと小町剛社長が牽引する現在のレーサム、事業内容などを調査

不動産による資産運用事業や証券化事業などで急成長を遂げてきた株式会社レーサムをご存知ですか?「+reVALUE」を掲げ、 未来を担うテナントの誘致から事業づくり、大胆な用途変更による利用価値の開拓、日本の地域文化と世界をつなぐ価値の創出など、不動産を再生し長期にわたって社会のためになる不動産に生まれ変わらせている企業です。創業者は田中剛氏で、不動産の資産価値を高めていくという簡単ではない事業を、ときには他の不動産会社が敬遠するような案件に対してもこつこつと地道に取り組むことで、会社を成長させてきました。元会長の田中剛氏は健康上の理由で現在は取締役から退任していますが、その思いは社員にも引き継がれています。田中剛氏の創業した株式会社レーサムについて、調査しました。

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レーサム元会長・田中剛氏がレーサムを創業したわけ

レーサムは「将来にわたって社会のためになる不動産は、必ずお客様に長期にわたる収益を生み、さらに精神的なご満足も得ていただける資産になる」と考えています。これはまさに創業者である田中剛元会長が常に念頭においていたことと言えるでしょう。

レーサムは最初から資産運用に適した物件だけを提供してきたわけではありませんでした。本来は買う対象にはない、売れるとは思えない、売買の対象になったとしても手間がかかりそうという物件を、レーサムが購入してフルモデルチェンジを行い、新しい価値を創造した上で提供していく、ということを繰り返してきたのです。

田中剛元会長がコツコツと実直に行ってきた事業の数々によって、レーサムは利益を生み出し、上場企業に成長を遂げました。「社会が喜ぶ不動産を創り出す」という目標のために、レーサムは創業され、多くの価値を生み出してきたのですね。

レーサムの事業内容を調査

レーサムでは3つの事業を展開しています。それぞれについて調査しました。

1.資産価値創造事業

古くなったり、時代が流れるにつれて価値を失いつつある不動産を買い取り、用途変更や大規模改修を含む抜本的な改良を行い、時代に合わせた新しい不動産価値を創造しています。それぞれの不動産の再生プロジェクトは、全てオリジナルで一からプランニングしています。それは、過去の成功事例を未来にそのまま展開することは、完成時点ですでに陳腐化している危険があるという考えに基づいています。そして周辺コミュニティ、自治体、文化育成、環境保全などを多角的に考慮し、街全体にとって意味のある不動産創造を目指した結果、多くの物件において、近隣標準を上回る家賃や高い稼働率等が実現しており、提供した多くの顧客の資産運用に役立つ結果となっています。主な物件規模は10億円〜100億円で、商業・オフィス・マンション・宿泊施設・教育施設など、分野は多岐に渡ります。

2.資産価値向上事業

顧客に提供した不動産の資産価値を維持向上させるため、賃貸管理、建物管理業務等を行っています。顧客の希望を細かくヒアリングした上で、画期的な資産価値向上の提案を目指しています。

3.未来価値創造事業

コミュニティホステルや高度医療専門施設、自然災害に備えた非常用電源開発など、社会的ニーズに対応する事業を自社事業として行っています。ここで培った経験や知識は、資産価値を創造し、向上させるための、事業構想や提案に活かされます。

レーサム社員が掲げるレーサムイズム

田中剛元会長は辞任されていますが、氏が作り上げたレーサムイズムは今も社員に引き継がれています。

  1. 真にお客様のためになる不動産は、社会の優良資産にもなる。真に社会のためになる不動産は、お客様の優良資産にもなる。
  2. 過去の成功体験を捨て、未来からの逆算で考える。そうしなければ、社会に必要とされ、かつ資産価値を生む不動産は創れない。
  3. 紋切り型を排する。お客様×物件の数だけ理想形がある。1件1件オートクチュール。社内の知を結集し、理想を実現する。
  4. “面倒”を厭わず、むしろみずから“面倒”に突っ込む。“面倒”の先にこそ、新しい価値が生まれる。
  5. 安易なスクラップ&ビルドは、文化と社会を破壊する。受け継ぐべきものを受け継ぐために、全力を尽くす。
  6. 売って終わりは、お客様と街に失礼。中長期の価値向上に尽くしてこそ、レーサムの仕事である。
  7. お客様との信頼関係、地域・社会との信頼関係、そして社員同士の信頼関係。レーサムにとって、これ以上に大切なものは存在しない。

元会長田中剛の想いを継いだレーサム社員たち

レーサムで働く社員の方のメッセージを読んでいると、田中剛元会長が大切にしてきたレーサムイズムがしっかりと受け継がれていることが伝わってきます。コメントをいくつかご紹介します。

■「立地が良好、既存テナントが退去しても代替誘致が容易」という「1+1=2」といった分かりきった状況があっても話は進まないのです。その背景にある根拠を現場でしっかり実感いただくことが大事だなと思っています。当社のお客様の場合、単に表面上の収益性のみを追求しているわけではありません。営業の途中でだめそうになって交渉し、お客様の気持ちに寄り添って説得して成約するまでは長い道のりですが、「良い買い物ができた」といっていただいたときの喜びは一生忘れられません。

■最初は先輩の調査の手伝いをやりました。第一印象は、「えっ、そこまでやるんですか?」というものでした。物件を取り巻く人の流れ、建物の構造上の問題点と対策の意味を考え、その費用を見積り、それを踏まえて現在のテナントの課題を洗い出したり等々・・・。先輩の動きで一番印象的だったのは、その先輩が社内の関係部署の人間をどんどん巻き込んでいくうちに、社内の空気が変わっていくことです。テナントを誘致するチーム、設計やエンジニアリングの専門家、遵法性をチェックするチーム、そして営業に至るまで・・・だんだん皆で何とかやりあげようぜという空気を作っていくんです。

社員ひとりひとりから、一切の妥協をせず相手の気持ちに寄り添う心を持ち、社内一丸となって事業に取り組んでいく姿勢が感じられますね。

レーサムが手掛けた物件

古くなった不動産を、時代に合わせた新しい価値を備えた不動産へと生まれ変わらせてきたレーサム。どのような物件が誕生してきたのか、着手した背景とともに調査しました。

■レスピール三鷹(2017年3月竣工)

レーサムサイトより

レーサムで初めて「リファイニング手法」が用いられた物件です((株)青木建築工房全面協力)。リファイニング手法とは老朽化した建物の耐震性能を補強等によって向上させつつ、建物の大部分を活用しながら、設備リニューアル、外観・内装の一新を行い、建物の長寿命化を図る新しい建築手法です。高度成長期の1970年代に次々と建設された鉄筋コンクリートのマンションが順次、築50年の節目を迎えようとする中、三鷹にある築44年の寄宿舎もその一つでした。現行法制の下では改修よりも、解体して新しく建て直すのが最も手間のかからない方法と思われましたが、それでは大量の廃材を生み出す上に、新たな建設資材も必要となります。レーサムは、この物件を解体して建て直すのではなく、リファイニング手法を用い、新築の7割程度の予算ながら、クオリティの面でも妥協することなく、最新の賃貸マンションとして生まれ変わらせました。賃貸マンションが数多く供給されているエリアにも関わらず、全86戸に多くの入居希望が寄せられ、資産としても長期安定運用が期待できる物件となっています。

■京都たわら庵

WeBaseサイトより

京都の貴重な文化遺産とも言える京町家は、老朽化も進み、残念ながら取り壊されることも多くあります。京工芸の名工が代々住まいと工房として利用してきた築120年の京町家も存続の危機にありました。京町屋は特殊な構造のため転用が容易ではありません。宿泊施設として生まれ変わらせるにも、旅館業法上、全体を不燃材料建築に改築することが必須であり、現実的には解体するしかない状況にありました。しかしレーサムは、「減築」というす方法で現行法制をクリアし、この希少な歴史建造物の保全を実現。宿泊施設「たわら庵」として再生させ、京都市による「京町家の個別指定」も受け、貴重な文化財として後世に残すことに成功しました。

小町剛社長就任後のレーサム

小町剛氏は1972年生まれ。1996年に慶應義塾大学を卒業し、同年、三和銀行(現在の三菱UFJ銀行)に入行されます。2005年、レーサムに入社後、2007年には常務取締役に就任、経営企画や戦略投資本部、資産運用本部などの重要部門のトップを歴任。2018年には田中剛氏の会長就任を受けて、小町剛氏がレーサムの社長に昇格されました。

小町剛社長の経歴

レーサムの社長である小町剛氏とはどういう方なのでしょうか。まず経歴の詳細を見てみましょう。

  • 1972年 誕生
  • 1996年4月 株式会社三和銀行(現株式会社三菱東京UFJ銀行)入行
  • 2005年3月 株式会社レーサム入社
  • 2006年7月 同社社長室長
  • 2007年11月 同社常務取締役 経営企画ユニット長兼社長室長
  • 2008年3月 同社常務取締役 経営企画ユニット長
  • 2009年3月 同社常務取締役 管理本部長
  • 2010年4月 同社常務取締役 社長室長
  • 2011年9月 同社常務取締役 戦略投資本部長
  • 2014年4月 同社常務取締役 資産運用第一本部長
  • 2015年4月 同社常務取締役 資産運用本部長
  • 2016年5月 同社常務取締役
  • 2017年4月 同社常務取締役 社長室長
  • 2018年6月 同社代表取締役社長(現任)

小町剛社長の人物像

小町剛氏は次のようにご自身を評していらっしゃいます。

私は、表面的には器用だと言われることもありますが、
内心的には不器用だと思っています。
実は、仕事とプライベートの区別をつけるのも、苦手なんです。

どんな時も常に自分が出せる最善で、お客様や社員に向き合い続けたい。
全身全霊で走り続ける一同で、大きく強くなっていきたい。
そんな状態で、自分も強くなっていきたいと、思っています。

出典:小町剛note

また小町剛氏は常に自分が出せる一生懸命の姿で、お客様や社員に向き合い続けることを最優先に考えているといいます。

まとめ

株式会社レーサムについて調査しました。SDGsが唱えられている今、不動産にとっても、持続可能であることは大切な指標になるでしょう。大きな建物は、古くなったからと言って壊すには費用も掛かり多くの廃材も生み出します。レーサムでは、そのような不動産を新しい価値とともに生まれ変わらせ、時代が流れても安全で価値のある建物として維持し続け、人々に大切にされる資産とするための事業を行っています。今後もどのような物件が誕生していくのか、楽しみですね。

会社概要

会社名:株式会社レーサム

設立:1992年5月1日

代表者:小町 剛

所在地:東京都千代田区霞が関3-2-1 霞が関顧問ゲート西館36階

コーポレートサイト:https://www.raysum.co.jp/

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