眼の日焼け!?この夏、肌以上に気を付けたい「眼」の紫外線対策

今年も夏がやってきました!異例の早い梅雨明けで、慌てて紫外線対策をしている方も多いのではないでしょうか。

紫外線対策といえば最初に思い浮かぶのは「肌」を日焼け止めやUVカットの上着などでカバーすることですが、実は「眼」も紫外線のダメージを受けるというのはご存じでしょうか。そういえば気が付かなかった、では済まされないほどに、紫外線が眼にあたえる脅威は大きいようです。サングラスをしているから大丈夫!ではないかもしれないので、これを機会にぜひ、眼の紫外線対策をしっかり知っておきましょう。

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紫外線のピークは夏だけではない!?ダメージを受けやすくなる季節

気象庁のデータによると、紫外線は3月頃から強くなりはじめ、5~7月にかけてピークを迎えています。 さらに1日の中では、10時頃から14時頃までが最も強いとされており、この時間に外出する方は特に要注意です。

 (気象庁:紫外線に関するデータhttps://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/info_uv.html

夏本番になってから紫外線対策をするのではやや遅い、5月の初夏のころから日差しの強い日は積極的に紫外線対策を行っていきましょう。

紫外線対策といえば、つい「肌」を意識してしまうが・・・

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社ビジョンケアカンパニーが2014年3月に実施した「紫外線対策の意識・実態調査」(https://acuvuevision.jp/acuvue-press-2014)によると、何らかの紫外線対策を行っている人は全体の5割以上(55.6%)、女性では8割(80.2%)でした。

ただし、紫外線対策を意識している部位別に見ると、「顔」は98.8%とほとんどの女性が意識しているのに対して、「眼」を挙げた女性は35.2%にとどまりました。紫外線対策意識が高い女性でも、眼の対策意識に関してはまだまだ不十分といえるそうです。

「眼から入る紫外線」が体に及ぼす影響

眼のトラブルは、浴びる紫外線の量に関係するということが、2009年から2011年に金沢医科大学によって行われた研究(21592249 研究成果報告書 – KAKEN https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-21592249/21592249seika.pdf)から注目されています。

これは同じ白人でも紫外線量の強い地域では、紫外線によって起こる翼状片という、結膜(白目)が角膜(黒目)に侵入し、症状が進行すると侵入した結膜組織が視界を遮ってしまう疾患の有所見率が高くなるというものです。

また、一般的に眼が強い紫外線を受けると、角膜が炎症を起こし、「充血」「ドライアイ」「眼精疲労」などの症状を引き起こします。そのまま長時間紫外線を浴び続けると、目の中でレンズの役割をする水晶体に紫外線のダメージが蓄積して濁ってしまい、さらに濁りが進行すると、すりガラス越しのような視界になり、「白内障」などの治療が困難な眼病の原因にもなります。

「眼から入る紫外線」で肌が黒くなることも

恐ろしいことに、目が日焼けすると肌も日焼けしてしまうことはご存知でしょうか。

角膜が紫外線を吸収すると、脳から「メラニン色素を作って肌を守ろう」という指令が出されます。メラニン色素は、肌が紫外線に曝されたときに肌を守るために分泌されるもので、これによって肌の色が濃くなります。しかし、肌が紫外線を浴びていなくても、眼が紫外線を浴びることによって、メラニン色素が分泌され肌の色が濃くなることがあるのです。

では、目を紫外線から守るには・・・?

1.サングラスはUV加工がされていて色の薄いものを選ぶ

色付きのサングラスであれば紫外線から眼を守れると考えている人が多いのですが、それは大間違い。UVカット機能の付いていない単なる色付きのサングラスでは紫外線を通してしまうどころか、サングラスの色が濃いほど瞳孔が拡がってしまい、かえって紫外線が入りやすくなります。そのため、サングラスは出来るだけ色が薄い、UVカット機能のついているものを選んで下さい。メガネやコンタクトレンズを使用されている方はUVカット機能がついたものを選ぶとよいでしょう。

UVカットのサングラスには、「紫外線透過率」が数字で表示されており、そのレンズがどれだけ紫外線を透過するかを示しています。つまり、「紫外線透過率」が低いほどレンズの性能が優れているということになります。例えば、「紫外線透過率1.0%以下」という表示のレンズは、紫外線を99%以上カットすることができると言われます。

2.ツバ付きの帽子を着用する

紫外線を防ぐ帽子を選ぶポイントとしては、つばが7cm以上のものがおすすめです。形は紫外線が左右正面から入ってくるのを防ぐため、つばが広いハットタイプが理想的です。野球帽のようなキャップタイプは、正面からの紫外線を防いでくれます。

ただし、地面からの照り返しは防げないので、UVカット機能のあるメガネやコンタクトと組み合わせて上手に弱点をカバーしましょう。

3.なるべく直射日光を避けられる「日陰」に入る

日陰では紫外線量が日向の約半分になるといわれています。紫外線は空気中や地面などで散乱・反射するため、完全に紫外線をシャットアウト出来る訳ではないものの、直接的な光を減らすだけでも効果はあります。

4.眼に紫外線が入りやすい「朝・夕の時間帯」を意識する

紫外線の量が最も多い時間は前述の気象庁のデータから10時頃から14時頃です。しかし、この時間帯は太陽が高い位置から照るため、直接的な紫外線は目に入りにくくなります。逆に角度が低くなり紫外線が直接目に入る朝と夕方の方が危険といえます。

朝夕の通勤・通学、涼しい時間帯に行いたいジョギングや散歩には要注意。また、オフィス街では、ビルの窓の照り返しにも注意が必要です。

子供だからこそ紫外線対策が必要

子どもは通園通学、屋外で受ける体育の授業や部活動、遠足などの活動を通じて、浴びる日光の量は大人よりも多くなりがちです。一説によると一生に浴びる紫外線のうち、50~80%は18歳になるまでに受けるそうです。

特に子どもは紫外線に対する感受性が高く、子どもの頃に紫外線を大量に浴びることで、年を重ねた後に眼の疾患を発症する可能性が高まります。紫外線から目を守る対策がもっとも必要なのは子どもたちといえるでしょう。

紫外線は対策を組み合わせることでしっかりガード!

すでに紫外線のピークを迎えているこれからの季節には、紫外線を浴び続けることにより目の健康を損なわないために、つばの広い帽子にUVカットのサングラスやメガネ、可能であればコンタクトレンズを組み合わせてしっかり紫外線をガードしていきましょう。

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